ゼレンスキーは反日=反ワクDS人工地震界隈が衝突したらJアノンの出来上がりよ
— 寒村の善き農夫 (@_KUVO_) 2022年3月17日
こないだか。僕の家にはテレビがないので、ラヂオで流し聴きしていたウクライナ情勢に関して、古谷経衡氏は「わかりやすく物事を理解したい人が陰謀論にハマる」と言っていた。
パソコンを開けばヤフーリアルタイムのトレンドに「人工地震」の四字熟語がおどる。
クリックすれば、人工地震を信じている人のツイートがそれ相応に流れてきた。むろん、人工地震なんてバカな話あるわけないという冷静なツイートがあったが。信じている人の臆面もないそのツイートに別の意味で震えた。
2020年の春。コロナウイルスが世界の風景を変えた。
完全なる「理解できない物事」の到来だ。何が正しいのか判らない、ポストモダンを超えたポスト・トゥルースが、この日本国にもやってきた。
僕はといえば無精者。マスクも近くのコンビニに行くぐらいではイチイチ付けないし、ワクチンもめんどくさいし、なんか刺すのとか痛そうだし、先端恐怖症なのでやめた。陰謀論ではなく、めんどくさい論として拒否した。
ノーワクチンには3つの捉え方がある。めんどくさいか、ワクチンの中身が判らないから怖いか、ワクチンの裏には大きな陰謀があるか。のどれかがグラデーション的に存在している。
「ワクチンの中身が判らない」という感覚は、心情上理解できる。まぁ判らないから仕方ないでしょう。
しかし、その心情に巨大な陰謀<たとえば人工削減とか>のグラデーションが覆い尽くしてくると、人はみな思考を止める。常軌を逸する。
コロナ以前は5Gがどうこう言ってたね。あれは皆バカにして遊んでたぐらいだったが、5Gとワクチンでは、ワクチンの危うさにリアリティを持つ者が増えるだろう。
そして、この泥沼化したウクライナ戦争で、海の向こうで戦争が起きているモヤモヤ感を払拭したいがために、DS(ディープステート)論が跳梁跋扈する。
さらにゼレンスキーがパールハーバーを引き合いに出したことによって、複雑化し泥沼化したウクライナ戦争を「わかりやすく」「いち早く」「簡単に」わかりたい人たちが、さらにDSとか言い始めるのだろう。
この発言は、ネトウヨと接続されてしまうかもしれない。そして、ネトウヨと接続してはいけないのだ。
ネトウヨは実際いまだに駆逐されていない脅威だ。ジャパン・アズ・ナンバーワンの幻想を持つひとたち。
彼らのエコーチェンバー内で、増幅され培養された「ポスト・トゥルース」が吹き上がった時。日本はJアノンと理性派に分断されるだろう。
そして、その恐怖を、われわれはすでに目撃しているのだ。
お忘れではないだろうか。コロナが到来して直後の、あの狂騒的な社会。
「俺コロナ!」ごときで捕まったヤツを敵将討ち取ったかのごとく報道し、休業要請に応じないパチンコ屋をヘリコプターで撮影してメディアスクラムする。
自粛警察の到来。
街では戒厳令のように「クラスター指定されています」と警察車両がウンウン廻る。あのときのことを。
だが、まだ私は信じたい…。
「冷笑系的理性」と「ひろゆき的論破マインド」がコモンセンスとなっている、日本人の本性を。
しかし、「冷笑系的理性」の部分は、その「狂騒」に回収された。「パチンコ、ばかじゃねーの」「俺コロナ、ばかじゃねーの」みたいなふうに。
今後の日本人の風向きやいかに(憂国)。