大草原の小さな寒村

孤独に歩め。悪をなさず。求めるところは少なく。林の中の象のように。

ウクライナとロシアよ。戦うな。双方ともに銃を下ろせ。

なにやら、昨日の鳩山や山本太郎の件と、今日のプルシェンコの件で、「徹底抗戦ムード」が高まってきているらしい。

鳩山の、「過去の虐殺があってウクライナは悪い、ゼレンスキーはテロリスト」という思想は間違っているが、徹底抗戦を掲げるゼレンスキーの元で仲間のウクライナ軍や義勇兵が犠牲になるわけで、鳩山は彼なりに「停戦しろ」と遠回しに発言しているわけだし。

山本太郎も遠回しに、「国会が遅い」という発言のもと、「停戦しろ」と言っている。

一番純粋に発言しているのは、プルシェンコだろう。プーチンは発狂したが、プーチンの狂気の中にある善意を信じるポリシーがあった。

停戦である。

双方、銃を下ろさねばならないのだ。

双方、これ以上 血を流してはいけないのだ。

双方、話し合いのテーブルに着くべきなのだ。

愛国心のもと、徹底的に侵略者と戦う」ということは、以前僕が書いた記事

kuvodopopo.hatenablog.com

にも書いた通り、今のゼレンスキーの徹底抗戦の姿は、『「マチズモとホモソーシャル」のカッコよさ』と『侵略者と戦う姿への憧れ』が重なってしまって、非常に危険である。

発狂したプーチンに操られてるロシア軍側も、人道上ホントウにえげつない攻撃をしていることは重々承知だ。

しかし、ロシア兵にも様々な事情がある。「演習だと思って着た」というロシア兵や、泣きじゃくるロシア兵もいる。士気も高くはない。

要するに、双方血を流すな。ということだけだ。

「徹底抗戦派」はそれを判ってない。抗戦するということは血が流れる。だいいち、現実は善悪二元論じゃない。

ここで、僕が先に述べた記事のように、人類は理性を働かせなくてはならないと思う。

そもそもロシアが勝ったとしても、すでにプーチンは「世界の敵」になってしまってるわけで。彼は勝っても負けても、世界各国には「ウクライナはロシアの領土じゃない」というコモンセンスがある。

経済制裁への余波を受けるのもロシア国民である。

ただただ、「自分が世界の敵になっている」ことを理解してない狂人プーチンが、理性的になること。それだけが望みなんです。
プルシェンコと同じように。