大草原の小さな寒村

孤独に歩め。悪をなさず。求めるところは少なく。林の中の象のように。

「ウクライナ戦争」を絶対に注視しなければいけない理由。

この戦争は、「全く新しい戦争」だ。

9,11とイラク戦争以降に語られてた「新しい戦争の常識」が根底から覆っている。

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私は当時小学三年生だったが、イラク戦争開戦の狼煙となる、あの「夜間の砲撃の映像」は深く記憶に刻まれている。

9.11以降、ブッシュジュニア対テロ戦争の御旗のもと世界の警察を演じ、世はまさに「世界内戦」の時代に突入したかに見えた。

――――違かった。

バイデンが大統領となり、アフガンから米兵が撤退したのち、「世界内戦」の時代は終わった。

世界の警察が消えたのである。

上記の我々団の論文には、<良識が敵になった>とあるような、問題提起は、まだ正しい。

<良識が監視してくる>のような論旨が文章にあったが、それさえも壊れ始めている。

Qアノン、オルタナ右翼、トランピズム、ポスト・トゥルースそこから現れる「ネオナチ」が、良識派の常識を乗り越え、世界中に陰謀論が跳梁跋扈する時代が訪れたのだ。

以前、アメリカの若者の3割くらいが、「地球は平面である」というレポートを見つけた。

良識派が敵になるどころか、良識派が押されている状況なのだ。

それはもう、先の大統領選挙で良識的なバイデン派と陰謀論に基づいたトランプ派がアメリカを分断したというニュースで明らかだろう。

ウクライナ戦争」はウクライナ国内のネオナチが火種の一つになった戦争だ。どう火種になったかは、各自調べてほしい。

ともかく、プーチンも世界を敵に回してでも、政情不安なウクライナを抑えることを選択した。

我々は気付き始めたのだ。冷戦と世界内戦はイデオロギーの対決だったが、しょせん戦争などというものはただの地政学の問題だということを。

トランプ就任時のvsキンペーの経済戦争は、「21世紀の戦争は経済戦争だ!」だと思わされたが、今回の「ウクライナ戦争」で中国も中国で武力行使の恐れを不審視せざるを得ない。

我々は冷戦以前の、地政学が戦争を左右する時代に陥った。

そして、「オルタナ右翼」というイデオローグが「監視社会」を破壊する時代に陥ったことも理解しなければならない。

戦争は変わった。