大草原の小さな寒村

孤独に歩め。悪をなさず。求めるところは少なく。林の中の象のように。

一人暮らし生活114日目  ウクライナを観るわれわれ。破滅願望と、海の向こうのオルタナ右翼

ぼくは、プーチンが宣戦布告して、ナントカ作戦を開始した以降、『虐殺器官』のクラヴィスのようにボーっと坐りながら、キエフの定点カメラをニコニコ生放送ジーっと何時間も見つめていた。

生放送コメや匿名掲示板では戦争じゃー!と、なんか、「劇的に世界が変わる」お祭りのように騒ぎ立ててる人たちが盛り上がっていた。野次馬根性というべきか。

僕はそれに共感しないでもない。僕は、人間だれであろうと、野次馬根性があるし、それの根っこの心の裡に、「劇的に世界が変わることへの興味」≒「破滅願望」的なものを隠し持っていると思ってる。

これで世界が変わるのかは判らんが、個人的に今回の戦争で世界が破滅するのに強い願望なんか毛頭ないし、むしろ破滅しないで海の向こうで終わる話だと思う。と思うのは、正常性バイアスか。

コロナですら世界は破滅しなかった。ギリシャ危機ですら、3.11ですら。そう思う僕とか、ソシャゲやVにお熱なオタクたちも正常性バイアスっつーのを持ってるのかねぇ。

うやうやしく語るニュースキャスターと現実のウクライナに起こってくる危機感がまるで掴めない。

もう僕は僕の生活で手一杯です。今日も2リットルのお茶ストロングゼロ各4本をエコバッグに入れてスーパーから汗だく帰還して皿洗ってました。

鼻息荒くネットで憲法がどうとか言っても、ポスト・マルチチュードであるがゆえに無力ですよ。我々は。

だって選挙したって自民が勝手に運営してくれる社会ということが判ったんだから。マルチチュードは無力と化したよ。

北方領土で事変が起きたらもうお終いです。為す術もない。

ま~だ『ファイトクラブ』『マトリックス』問題に直面しながら今日もアタマを捻らす。

当方、ツイログに登録してないゆえ、秀逸なツイート3つを覚え書き。

アメリカンサイコ』はまだ観てないんですよね・・・。すいません。執筆活動が行き詰まったら真っ先に見ようと思います。

確か僕がフォローしてるインテリの人が「アメリカ人ならボーンは誰でも観ている」と言ってたけど、ボーンがこの列席に加わらないのは不思議。

ボーンも「ファイトクラブ」「マトリックス」のような懐疑論映画だけど、この映画の正しい答えはオルト・ライト的じゃないからかな。

タイラーやモーフィアスみたいな扇動者を用いずとも、ボーンがアイデンティティーを獲得する映画だからなのか?

ついでにそのインテリの人は、「ワイルドスピード」もアメリカ人は全員観てるみたいなこと言ってた。ボーンってワイスピと同じくくりにしていいのか?笑

さて。オルト・ライトは、「Q」とか「トランプ支持派」に扇動され、なんか「地球は平面だ」みたいなことを平気で言っちゃう人たち…って認識でいいのかな。


しかし、プーチンインテリ・マチズムの権化と僕は思う。鋭い面貌。寒中水泳するパフォーマンス。

国を長年統治してきたインテリジェンス。

さらにプーチンスペツナズ出身という中二病的なカッコイイ尾ひれがついてくる。


これはまさしくインテリ・マッチョだ。

とてつもなくこれはタイラー・ダーデンとかネオやモーフィアスに近いインテリマチズモだ。

トランプが神輿に担がれたときも、トランピストたちはトランプを強いアメリカのマッチョの権化であり、実業家として成功したインテリの権化とも認識してたんだと思う。

かつて、伊藤計劃は、政治の場を「オジサンの集会」みたいなことに言っていた。

女議員もオジサンになるとかなんとか言って、それらオジサンたちのむさ苦しさによってシステムが成り立っているのだと(的確なソースを伊藤計劃さんのブログを検索して周ったんですが見つかりませんでした。すみません)。

そういう風景は国会中継を見ればアカラサマに判る。

僕は、2019年のドラマ『チェルノブイリ』で、伊藤計劃さんの考え方が分かった。

このドラマはソ連の首脳が議会をしている描写が克明に描かれている。他にソ連の議会に潜入したような視点の作品は僕は観てない。

今でも旧東側の首脳たちは、このドラマのように、いともたやすく行われるえげつない行為を、すごく淡々と物事を推し進めているのかもしれない。

結論

インテリマッチョに物事を任せると、ろくなことが起こらない!
たぶん第二次大戦もインテリマッチョが跳梁跋扈して起こったのだと思う。ヒトラーとか。