大草原の小さな寒村

孤独に歩め。悪をなさず。求めるところは少なく。林の中の象のように。

一人暮らし生活109日目 僕が読んできた小説で一番カッコイイと思った冒頭

めっちゃスランプ。漫画が描けない。アイデアは脳汁のように湧いてくるのに遅筆すぎて追いつかない。

ぼくは世代じゃないので、江口寿史がどれほど遅筆だったか判らんが、僕はpixivやってた頃から死ぬほど遅筆だ。

今日は天気も悪くて一日中まどろんでいた。

ipadでネットサーフィンして座椅子に坐ったまま寝るのがすごく気持ち良い。

実存とは何かという「マトリックス病」に罹った僕は、全く読んでないイーガンの順列都市にも手を出したが・・・よくわからん!

最近、うつ症状とヒキコモリが悪化しまくってる。自分が堕落していることに救いを求め、西村賢太田中慎弥の小説の冒頭部分だけAmazonでチラ見しても、なんか、入ってこない。

ぼくはあんまり日本人の純文学は脳が受け付けない。純文学は太宰の斜陽だけ読んで、なんかもういいや・・・って感じになった。

村上龍伊藤計劃だけを信じているからそれでよし。

あとは海外文学、コーマック・マッカーシーとかハヤカワSFばかり読んでる。『舞踏会へ向かう三人の農夫』は未読です(読みたい)。

でもなんか、去年あたりの日本文学では、『テスカトリポカ』という小説が現れたので、テーマ的にも好きそうだから読みたい。リアルタイムに読んどかなきゃなぁーと思うが、金がねえし、時間があったら漫画原稿に打ち込みたい気分になる。

とにかく、冒頭というのは大事なもので、なんかいきなり日本人の生活描写から始まるのがすごく嫌だ。

そこで、僕が読んできた小説で一番カッコイイと思った冒頭を読んで欲しい。


星座は何千年も前と変わらない図像を描き、太陽はあたりまえのように水平線の向こうから昇っただろう。
(中略)
あの夜に星座が示していた象微はその意味を変えてしまったし、その翌朝に昇った太陽は見知らぬ恒星の光を俺に浴びせかけた。

か、かっけえええ

スケールがめちゃくちゃでかい。野島さんの文章はええなぁ。

メタルギアソリッドV』はマトリックス病患者にも効力がある。

伊藤計劃氏がかつて語っていた、「ゲームならUI含めて思想をもたせろ(意訳)」。

メタルギアソリッドV」は既存のTPSを逆手に取って、「TPSは自分でしか観測できない範囲を映すもの」という演出を用い。

さらに『デス・ストランディング』は、TPSを「人を殺さないゲーム」にさせて、Twitterで「#デススト写真部」なる様相を呈するくらい「自然の空間に居ることを意識させる」という新たな可能性を切り開いた。

ゲームという仮想現実と対面し続ける、コジマの次作はいかに・・・。