実写で言ってしまえば、福田雄一作品みたいなスピード感と、こじれまくる人間関係模様の面白さで、ササっと全部観れてしまう。
本放送時はチアキがかわいそうだなと思ってたけど、再見するとそうでもない。
チアキがモノとノベに発覚したあとも、攻めに転じようとしない。
それどころか墓穴を踏みまくっている。
これは、まだケータへの思いが恋になっていないだけか?
いっそディズニーランドのシーンで告白してしまえばよかったものの、そのチャンスすら逃す。
負けヒロインには本当にかわいそうな例がたくさんあるが、ーおよそアニメ内においてはーべつにかわいそうさを感じなかった。
そこから転じようとするのがラブコメの醍醐味だが、アニメでは原作のそこら辺にたどり着くまで尺がなかったのか。
しかし主人公であるケータの天然さ中心となってがすべてを振り回す展開はなんか珍しいんじゃないか。こういうラブコメでは。
とにかくアニメだからなんでもやっちゃえ!的な演出(砂になったり凍りついたり)が爽快感がある。
あとこのアニメ、一部の演出もすごくて、舞台となる東急学芸大学の、陸橋の「Uターン禁止」の標識が、本当に実在している。
何度も演出として登場するあのわざとらしい標識だ。
チアキの件でムシャクシャしてた初見時より、残念だが当然という思いで見れたし、このテの演出過多アニメは他にないので面白かった。