大草原の小さな寒村

孤独に歩め。悪をなさず。求めるところは少なく。林の中の象のように。

サブスクではダメだ。タワーレコードでCDを直接買うべきなんだ。

音楽が好きで、とくに最新の流行に目がないという音好きは、タワーレコードに行って実物のCDを買うべきだと僕は思う。

タワーレコードにある、自分の好きな音楽コーナーの、店員が情熱を込めて描いた手書きのポップ。プッシュしているバンドたちのコーナーの飾り方。

最先端の音楽とはなにか。それを生身で感じられるのはタワーレコードほかないはずだ。

スポティファイやアップルミュージックが編集したサブスク新曲プレイリストをただ垂れ流すように聴くだけでは意味がない。

音楽ブログや最新のインディーズ音楽フェスのラインナップを見るだけでも意味がない。

最先端の音好きは、足繁くタワーレコードにおもむき、今何が旬なのか、目で見て、試聴機で聴いて、自分の心が求めたCDを買うべきだ。

「実物のCDを買うことは、愛着をもたらす。」これが大きな理由だ。

サブスクの垂れ流しの音楽を聴くのではない。CDをセットし、再生ボタンを押し、スピーカーかヘッドホンで聴く。

この一連の動作は、心のチューニングにもなり得る。

「紙の本を読みなよ。電子書籍は味がない」「読書は心のチューニング」と発言する上のキャラクターと同じような感じだろう。

外山恒一をして言えばこういうことか。

その時その時で買ったCDを、時代性ではかってみる。

自分がどんな音が好きなのか、社会はどんな音を発しているのか。それらが「思い出」になって、人生に1ページの豊かさが加わる。そんなかんじ。