大草原の小さな寒村

孤独に歩め。悪をなさず。求めるところは少なく。林の中の象のように。

BBHF「バックファイア」

Galileo GalileiとBBHFについて

当初、音楽系のブログをやろうと思ってたけど、なかなか音楽に対する思いを書けなかったから書く。

この曲はぼく的に思いを綴ることができる曲だった。

ぼくは、このBBHFというバンドの前身、Galileo Galileiを、ご存知「あの花」のOP青い栞で知った者だ。

このCDをTSUTAYAでレンタルして、B面2曲のサウンドスケープに驚いて、一気に虜になってしまった。

日本にこんなポップスとエレクトロとシューゲイザーを同時に演るバンドがいたとは・・・。

そして僕はGalileo Galileiに心酔した。ライブで観る彼らは輝いていた。

しかし、このバンドには紆余曲折があった。

音楽性の急転換。メンバーの脱退。東京拠点から地元北海道への帰郷。外国人プロデューサーの登板。

バンドは、ボーカルドラムの尾崎兄弟と、その親友であるベース佐孝さんの三人が動かすものになった。

それらを経て、Galileo Galileiは、16年に解散を迎える。

しかし、その後はGalileo Galilei現メンバー+サポートギタリストが加わり、BBHFとして再始動した。

ボーカルの尾崎兄はGalileo Galilei解散時に云った。解散に対し、「おもちゃの車を捨てるようなもの」と。

そして、おもちゃの車を捨てた彼らは再び「靴」を履いて歩き始めた。

20年には、「南下する青年」という意味ありげなアルバムをリリース。

コロナ禍ということもあり、有料無観客ライブ配信で、僕は彼らの姿を目に焼き付けた。

だが、Galileo Galilei結成時からのメンバーである佐孝さんが21年3月バンドを脱退・・・。

僕は、バンドの中核の一人である佐孝さんが辞めてしまうことを聞いて、正直、さめてしまった。

「南下する青年」じゃなかったのかよ。

幼い頃からの親友であった彼ら三人の一人が消えてしまう寂しさにより、少し心が離れたのだ。

そしてこの曲が、先日発表された。


「僕らの後ろ側で音を立てて花火になる」

「僕らの後ろ側で照らし出す」

過去、脱退したすべてのメンバーたちへの責任を背負っているような歌詞を叩きつけられた。

「バックファイア」ーこれは、過去を顧みる曲だった。

そして、

「おっことした火花を探して そこにいるんだろう ねぇ どこまでいける?」

で曲は締められる。

背負ってるんだな、今の彼らは。

Galileo Galileiという、「紆余曲折」を経まくった過去を。「後ろの火」<バックファイア>を。

まだまだ、彼らの曲は聴き続けたいと思いました。