映画館で見て原作も買って、無性に読みたく・観たくなってきて、読み観した。
いい感じに緊張感が張り詰めてる映画で観やすい。
しかしバンドってのが青臭い!
内向的な男が学園モノを描こうとすると必ず「バンドもの」になるんですよ。「スケットダンス」も「エンジェルビーツ」も「「神のみ」も(自分も昔描いた漫画がそうだった)
そして「三人同士の友情はありえない」という法則。
これも僕の経験からそうで、「ソーシャルネットワーク」とか村上龍の「69」もそうであったように。これがまたリアル。
押見修造は様々な画風を使って描ける作家だ。
これは啓蒙的な作品だが、原作の絵が若干「萌え系」になってる。同じ病状の若者たちに伝わりやすい選択をしたんだろう。
うーんでも、今までのことを「逃避」と捉えて自分を認めるってオチには賛否が分かれるところだろう。
でも、そこにしか到達できないオチなんだよね。極度に狭い世界観の作品だから、どのルートを通っても「そういうオチにしかならない」。
ハッピーエンドの話を観たかったが、配給はビターズエンドだ。ビターズエンドの映画は、今まで自分が観た限りほとんど「ビターなエンド」だった気がする。