ガンチャンで配信中の機動戦士Vガンダムが最終回を迎えた。
もうAパートから狂いに狂っている。
もう死んだマリアの椅子を拳銃で撃つカガチ。
コクピットに居るはずなのにエンジェル・ハイロウに後頭部をゴキッとやられるクロノクル(頚椎が砕けた次の瞬間ファンシーなハロのアイキャッチに繋がる)。
カテジナの「甘いよねぇ、坊や!」
コクピットを出て、ウッソに潔白を主張するカテジナさんなんか、ひどすぎる。
後にUCに丸パクリされるわけだけど、逆シャアのハサウェイの「顔を見ればそんなイライラ吹き飛ぶよ!」ってコクピットから出たハサウェイの純情シーンを逆手に取って、殺しにかかってくるカテジナの狂気。
ウッソはリガ・ミリティアとシュラク隊で様々な出会いを果たせて、カテジナはクロノクルにしかすがるしかなかった。カテジナは「まやかし」を観てしまい、失明してしまった。
毎度毎度、このアニメは人の死があまりにもあっけない。
なにより51話まで毎回出て粘り続けていたオデロが、死んでただの墓標になる。
ただの墓標なんだ。
エリシャさんがオデロの墓標に話しかけているけど、そこに誰もいません。眠ってなんかいません。
僕も身内と猫が死んだ経験をしたけど、死ねば墓標なんていうただの無機物でしかないモノになる。
そこに、話しかける。返ってくることのない返事を想像して、話す。
全く意味のない行為。
それでもしてしまうしかない行為。
僕はもう、エリシャさんが無機物の十字の墓に変わり果てたオデロに話しかけている姿で、声を出して泣いた。
0080こそ数話で終わる物語だが、51話もあって、それも毎回登場するオデロが死ぬことは、なんとも虚しい。
エピローグもあるが、必要最低限のことだけだし、重さで言えば、0080の数倍の感情が極まってしまう。
この子供たちの長き旅は、いったいなんだったんだ。
ホワイトベースの子供たちとは正反対の長き旅。