極限に追い詰められた人間。
人間が、限界まで追い詰められて「こういうしか無い、このセリフしかない」というシチュエーションがすごく好きだ。
追い詰められ、原作にはなかった涙を流しながら、「どうすれば」と言うしか無い夜神月。
全てのコンプレックスに追い詰められたカテジナが「まやかすな!」とウッソを否定する以外の言葉が出ないシーン。
サーニャとエイラがウラル山脈を眺め、「サーニャと一緒なら私、どこへだって行ける」と、思わず涙してしまうエイラ。サーニャへの感情が昂ぶって、そう言うしかないエイラ。
極限ゼリフのオンパレードのSBR後半。
『よりもい』も極限ゼリフのオンパレードでしたね。
『STAND UP TO THE VICTORY』を聴いた庵野秀明
あの曲の中で、「その向こうに何もなくていい」と言い切っているのもいい。あの達観した感じはよかった。やっぱり富野さんは、何かに絶望してそこから出てきた感じがします。
的を得てる。
とにかく、僕は様々な感情や壁の限界にぶち当たって、そこから発せられるキャラクターのセリフが大好きなんです。
別に泣き叫んだりしなくてもいいんです。
で、達観の域を越えたルルーシュが、シュナイゼルをビデオで倒すシーンで、そこからフラッシュバックされる「抗っていたものたちの姿」の演出も好き。
僕たち三次元の人間でも、追い詰められるときは「どうすれば…」とか涙をこぼしてしまう時もあります。
でも、そういう感情も必要なんだと思います。心の痛みも生きてる証。
ぼくが限界うつ病で死まで考えた時、たまたま『天 アカギ葬式編』を読んで、ここシーンがものすごく僕の心を助けてくれました。
それと前述の動画のルルーシュの言葉にも命を救われましたね。
『俺は何度も見てきた。不幸に抗う人、未来に抗う人を。みんなが幸せを願い抗い続けた。』
極限になればこそ、自分のホンネが判ってくる。
たかがアニメ漫画でも、こういうシーンは、本当に切実で、必要なんです。