大草原の小さな寒村

孤独に歩め。悪をなさず。求めるところは少なく。林の中の象のように。

ホビー・ハイザックが見せてしまった、『逆襲のシャア』当時の『ガンダム』の立ち位置。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)に登場する、ホビー・ハイザックである。
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そして、昼間ぼくが暇つぶしに書いた記事である。
kuvodopopo.hatenablog.com

この推論は、ぼくは逆襲のシャア当時に産まれてないものだから、的外れかもしれないけど、なんか面白そうだから書こうと思う。

このホビー・ハイザックの存在が、当時のガンダムの時代的立ち位置を決定的に示していた。決定的な証拠物件だ。

ときは宇宙世紀モビルスーツが黒い宇宙空間でチャンバラする映画。それが逆襲のシャア
そこに「ホビー」として現れたこのハイザックが、宇宙世紀0093年と、西暦1988年の日本を、決定的に結びつけてしまった。
「ホビー」の意味はどうだろう。
hobby
趣味、道楽と言ったものらしい。
しかとて、このホビー・ハイザックのカラーリング。
あまりにも、西暦1988年の、バブル期の日本の道楽的価値観が反映されすぎているとは思えないか?

淡い水色が目立ち、ほかは赤と黄色と白の配色。

まさに'80sそのものだ。

そんなプロップスを、道楽のオモチャ扱いで、この映画に登場させてしまった。

そこで結論が出る。当時の『ガンダム』は、大衆文化から、遠い場所を描いているものだと。サブカルチャーであることを決定づけていた。

今や東京横浜福岡中国に実物大ガンダムが大地に立ち、大衆カルチャーとして市民権を獲得した2020年代現在のガンダム事情とは、当時と少し違うものだと印象付けられた気がする。

そんな試論でした。