大草原の小さな寒村

孤独に歩め。悪をなさず。求めるところは少なく。林の中の象のように。

一人暮らし生活51日目 初代マトリックスを観た。

【初代マトリックス
明日親父と夕方突然電話で「作業所の見学終わったら新しいマトリックス見に行こうや」とゆわれたので。とりあえずファーストだけは観ておこうと、観た。

僕は自称・伊藤計劃エピゴーネンなのに、不思議と手を付けてなかったこの映画。もっと早く見ればよかった。謝罪。
そして映画が終わると同時に伊藤計劃マトリックス評を読んでしまう、伊藤計劃オタクですよ。僕は 笑

伊藤氏は触れなかったけど、前半の「痛覚に訴えかける描写」の怖さが、極度の先端恐怖症のワタシにとってはむちゃくちゃ「これ映画館で観たら発狂するな」と思った。
攻殻GISを引き合いに出すのも何だが、攻殻GISの、草薙素子が、戦車のハッチをこじ開けようとするシーン。
あれは、しょせんアニメである。しかし、セル画で描かれた素子の義体の肉が引き裂かれるシーンの生の視覚に訴えかけるグロさ。
それとマトリックスは似たようなことをしてくる。
マトリックス序盤の身体にブチブチ入れられたり、引っ張り出したりするゴアなシーンは、しょせん編集された映像・作り物だ。と思えないほど視覚・聴覚から「痛そう」さを強烈に演出する。
アニメで描ける「痛さ」の限界を攻殻GISは示した。しかし、マトリックスは生身で痛さを観客に浴びせるのが非常にやっかいだ。「痛覚」という共有感覚で観客はネオ/アンダーソンと同じ視点に立たされてしまう。これはあまりにも画期的だった。
そして、観客はネオと同じく、痛みから逃れたいという心理が産まれるんだけど、ネオは痛みからは逃れられない。
更に、その痛みを感じている実存はどこにあるのか?あの痛みは現実なのか?といった実存的問いかけもあり、ネオと同じく観客はわけが分からなくなってしまう。現実を「失調」してしまう、圧倒的恐怖。正直、序盤はスプラッターなホラー映画にも匹敵する作品だと思います。
当時PS2マトリックスが見れる!みたいなハナシはよくあったそうだが、俺は二度と前半のゴアシーンは観たくない!笑
と、序盤はそんなふうにはじまります。

中盤からは伊藤計劃氏の言っている通りB級バトルです 笑
しかし、そこでも関心させられるのは、いわゆる「主人公補正」の在り方。
主人公が死んだら物語は成り立たない。だからいっそ主人公を「異能生存体」として不死の存在をおおやけに描き、それを中心とした物語がボトムズだった。
マトリックスの場合はどうだろう。ネオの不死性は、ネオの心・精神によって生死がかかっている。だから、銃弾の嵐や、デザートイーグルを普通のサイドアームみたいに撃つ笑 スミスの攻撃から逃れられる。

この映画における真実。これは夢なのか、現実なのか…か。といった問いは「うる星やつらビューティフルドリーマー」と同じくらい厄介な代物で、まだ最初の作品しか観てない浅学の自分では、考えないでおきます。

しかしマトリックスの新作は「痛そう」なんですかね・・・めっちゃ緊張します。

僕が個人的に映画を観て「先端恐怖症の感度にグチャアアアアアアア」って刺さった映画は、2016の「ザ・ウォーク」。安全靴を履いてない主人公が床に生えていた釘に足を思いっきり、ドアップで踏みつけます。
冷や汗ダラダラで観てました。思い出したくもないグロシーン。


【メルカリで失敗したー!】
メルカリで、リアサイトが紛失されてるガスガンを間違えて買っちゃって、リアサイトとサプレッサーが同梱してるやつを買った合計、12000円ぐらいの出費。
まぁいいでしょう・・・。しかし、「イモネジ」なるものの外し方がよく分からず、サプレッサーは放置しております。
秋葉原行ったらガスガンのガンスミスみたいな人いるのかな・・・。

今日はそんな一日でした。
あ、あと6時間ぐらい書いていた漫画のラフが保存ミスでオダブツになって、6時間かけて描き直しました。楽しかったです。・・・楽しいわけあるか!